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Blog 匠と匠の嫁のひとりごと

暮らしの豆知識~風鈴~

2013.07.18

 つい最近、ある雑貨屋さんの入口に風鈴が展示されており、匠が 昔からある鉄製の風鈴の音を聞いて、夏と言えばこれでしょ♫ 時間がなかったので 次来たときは、買って帰るからね!と・・・・ニコニコ顔で風鈴を見つめていた匠。

 さて、風鈴と聞くと、家の軒下などに吊り下げされて、風の鳴らす音で、夏の音 としか思い出しませんが、もともとは、魔除けとして使われていたものだそうです。音を鳴らすことで「厄(やく)」を「祓う(はらう)」という考えから、平安時代には、貴族の屋敷に数多く吊らされていたそうです。

 音色のよさで知られるのは、「南部風鈴」岩手県の伝統工芸南部鉄器でできたものは、奥州藤原氏が好んだ音といわれているそうです。よくよく耳を澄まして聞いていると、ごく稀にですが、ほぼ同時にふたつの音が鳴ることがあります。「枕音(まくらね)」と呼ばれるそうですが、その音は、何万分の1秒という速さで、風鈴の中の錘を風が連打した時に発する音らしく、人間わざでは作り得ない微妙な音。当時の人々は、この音を茶柱のように縁起の良いこととしてとらえ、大きな決断をするときの手掛かりにしていたと いわれております。

 南部風鈴の出す音は、5つしかありませんが、その強弱によって、様々な旋律を生み出しているそうです。日本の音楽も同じ5音階で成り立っているところを見ると、日本の歌や音楽は、自然に生まれたこれらの音の影響を色濃くうけてるのかもしれませんね。

風鈴から「耳を澄ます」とは、心を澄まして、対象物に向き合うこと。

音と向き合うことで、忘れていた何かを取り戻すことができるかもしれませんね。