匠kenkou

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Blog 匠と匠の嫁のひとりごと

屋根の棟の積替え

2019.01.22

和瓦の棟の部分の修繕工事を行いました。

棟瓦を撤去すると「土」が出てきます。

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建てた当初は、粘土のようになっているのですが、冬の寒さで土が凍結して 土の粘りが経年劣化で なくなると言う。なるほど!!

築32年ほどの家でしたが 裏にすぐ山があり 屋根の半分は、日陰ということもあり、また、冬は寒い立地ということもあり 棟の下に詰められいた土が ポロポロと瓦の上を落ちていました。棟瓦と平瓦の隙間には空洞が(ーー;)

下からみるより損傷がかなりありました。

しかし!!!

高齢のご夫婦が住まわれているため 本当は、1階も2階も全て棟を積替えるのがいいのですが・・・取り急ぎ2階の大屋根の棟を全て積替えることに!

そして、1階の屋根の棟は、既存のままで隙間に「しっくい」を詰める!

と、いう工事を行いました。

屋根の職人さんの中でも 和瓦を修繕出来る職人さんは 減る一方で この機会に 嫁も 職人さんから屋根の上で いろいろ教わりまし(*≧∀≦*)

現在では 棟瓦を積替えするとき 土を使うのではなく「しっくい」を使って積替えを行います。その「しっくい」という材料は 袋詰めされているのですが これが 空気に触れることで ガチガチに固まるというすぐれもの!!

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また、阪神淡路震災前の建物ということで 棟瓦の留め方も 今とは違っており、間違いではないのですが、やはり地震が起きる度に より地震に強い家づくりに 工法が変わっているのは事実でして・・・構造だけではなく 屋根についても変わっているのです。

やっと一安心された家主様。

確かに 雨漏りしてからでは遅いのですが・・・

そして、棟瓦に「しっくい詰め」をするのもひとつの工法ではありますが、棟瓦の修繕方法としては、「積替え」が最善の工事であることを学んだ嫁でした(*゚▽゚*)

棟瓦で「しっくい詰め」を勧められた場合 一度立ち止まって 他社に相談されることを オススメします(*≧∀≦*)