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Blog 匠と匠の嫁のひとりごと

暮らしの豆知識~ちゃぶ台~

2013.07.17

「ちゃぶ台」といえば、どうしても 「巨人の星」「サザエさん」のアニメも思い出しますが、私は自分の実家を思い出します。

 夕方6時に、家族全員が座って「いただきます!」の声で夕食が始まっていました。私の中学生時代は、これが日課でしたから。懐かしいですね・・・・

 しかし、最近 またこのちゃぶ台が見直されているとか?えっ?今の時代は、個食孤食が進んでいるといわれているのに??なぜ??

 しかし、あるアンケートによると「豊かな食卓とは?」→→「家族一緒に食卓について、食事をともにする」が85%も占めたといわれています。ふーん。って、ことは、家族の団欒が、食生活の豊かさにつながるということを多くの人が認識しているということになります。しかしその一方では、やはり個食化・孤食化が進んでいるのも事実なんだそうです。

 ところで、ちゃぶ台って、実は明治時代「テーブル」が日本に入ってきた頃、本確的なダイニングテーブルは、上流階級だけでした。そこで、一般の日本人が考えて、座ったまま使える「ちゃぶ台」が生まれたそうです。「一つの食卓を囲む」というのは、実は西洋文化でして、それを「座って食べる」という日本の伝統文化の中にうまく取り入れたものだといわれているそうです。昔は、家族の中にも上下関係がしっかりあった日本ですが、家族全員が 平等に働き、家族の中での上下関係にとらわれることなく、食卓を囲む!が定着したようです。

 そして、ちゃぶ台は、なぜ折りたたみ式であったのか?は、狭い家で暮らすので、ひとつの部屋で、食堂として 寝室として利用していたからなんですね。日本の住宅の自在性は、こうした家具に支えられていたようです。現在は、食堂と寝室を分けた住まいになってしまいましたので、ちゃぶ台といった家具など、日本古来の生活スタイルをみることもなくなったのでしょう。

 私の幼少期は、今でいう居間で、食事をして、テーブルの脚を折り、移動させ、掃除をして 布団を敷いて みんなが川の字になって寝てましたね。そんな事している家庭をみることは、なくなったのでは?

 今、経済成長を第一として頑張ってきた結果、生活設備は整ったけれど、残されたのは寂しい食卓風景なのかもしれません。よって、また、ちゃぶ台が見直されているのは、身体を寄せあって 囲むちゃぶ台のぬくもり感が、現代人の心をひきつけるのかもしれません。人と人が触れ合う場としての食卓をもう一度取り戻そうとしているのかもしれませんね。