歴史ある長屋門!!
2017.01.09
昨年こんな話が・・・
「古い家の門の扉をどうにかしたい!!」相談にのって欲しい!と、言う話で見に行った嫁(*゚▽゚*)
確かにかなり古いお屋敷で 門も重く 開閉にかなりの力が(ーー;)
しかぁし!家の門といえば「顔」になるので 周りの外観とのバランスも大切です。
打合せ後、匠建工でお願いしている大工さんと門を見ながら相談。
古き良きモノを そして 新しい良きモノを融合して 門の扉を造る見積をしたところ・・・
実は、治さないといけないのは門だけではなく 境界の土塀が傾き 瓦がズレ落ちている状態(ーー;)
またまた 現地を訪れ 土塀をみたところ 表面の仕上げのしっくいは剥がれ落ち、土がそのまま見える状態。
それでは 土が少しずつ崩れていき危険な状態。上にのせている瓦は ズレ落ちていると!!
しかし!ここで問題が発生(><)
この古いお屋敷は、塀や長屋門で周囲が 囲われており、解体をしても搬出経路がないのです(><)
匠ともいろいろ話をしたが、やはりここは、お客様に委ねるしかない!ということで
搬出する方法を選択して貰いました。
結果 苦肉の策で 長屋門と土塀の解体をすることになったのです。
写真の長屋門の古い日本瓦は、もう現在存在すらしません。
本当に勿体ない!の一言ですが、維持するにも莫大な費用が(ーー;)
この長屋門 昔の大工さんの たくさんの知恵を教えてもらうところが 多々ありました。
何もなかった時代に いかに知恵を使った証が(*゚▽゚*)
無念ですが、解体することに(><)
日本の伝統が また ひとつ消えていくのです。悲しい現実です。